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IT事業成長、成功の原理原則や、ビジネスアイデアを発信します。

094 サンリオピューロランド(成功・成長の原理原則)

1.サンリオピューロランドとは?

キティちゃんなどの人気サンリオキャラクターと会えるテーマパーク。東京都多摩市にあり、女性社長が就任してからターゲット顧客層の見直しを図り、業績は向上しました。

サンリオ自体の通年売上推移をみるとやや右肩下がりであり、コロナ禍による影響も大きい状況ですがピューロランドはプロフェッショナルの仕事術にも出演した敏腕女性の手腕が光り、来場者数は2019年に最高を記録しました。

その社長がコロナ禍においてデジタル化を進めていることが注目されています。

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2.収益の源泉は?

入場料及び、キャラクターグッズや飲食代が収益の源泉になっています。

 

3.成功の肝は、『ターゲット顧客の見直し』

ピューロランドはもともとファミリー層をターゲットとしていました。今は、F1層といわれる20~34歳の女性が第二ターゲットとなっています。改革当時は少子化の影響やキャラクターの人気低迷(認知度低下)、他のアミューズメントの増加などにより業績が悪化していました。そんな中で、大人をターゲットに「カワイイ」を売りとするマーケティング戦略に切り替えることで、ファミリー層にも価値を提供しつつ新たな顧客層を開拓、SNS等での拡散を通じて成長事業に押し上げることに成功をしました。

 

4.壁:コロナ禍対応

 

アミューズメント系事業は、TDLを含めコロナ禍の多大なる影響を受けています。 ピューロランドは室内設備であることから、その影響は計り知れません。

ピューロランドは2月には早々に休館を決意。衛生管理を徹底するとともに、オンラインでの従業員研修を実施し、新規企画を進めることにもリソースを割いています。(リソース配分の変更と早期意思決定)

加えて、マーケティング面では施設の状況やミュージカルの状況などをSNS等で定期配信をしています。これらの取り組みから、オンラインコンテンツの充実をスピード感を以て対応できたことに加え、動員数至上主義からの脱却というコロナ禍でのプラス面での経営影響をポジティブにとらえ、経営を進めている点が素晴らしいと思います。

 

★成功の条件:仮説★

・事業低迷においては、ターゲット顧客層見直しも有効

・ピンチはチャンス…コロナ禍での早期意思決定とリソース配分の迅速な見直し、オンライン時代への適用へのかじ取り

 →未曽有のピンチにおいてはトップダウンで新たな事業へのシフトチェンジを行う