100 WinActor(成功・成長の原理原則)最終回
1.WinActorとは?
近年市場が急拡大しているRPA(Robot Process Automation)の国内シェアNo.1ツール。RPAは知的労働における自動化・効率化ツールとして注目度が高く、なかでもWinActorは使いやすさ、サポートの充実により高い人気を得ています。
2.収益の源泉は?
ユーザからのライセンス料が主な収益の源泉です。
3.成功の肝は、『流行に乗ったのではなく、流行に乗せた』
WinActorはNTT研究所・NTT-ATにて作られ、NTTデータが拡販に成功させました。ブームと商品特性が一致していたから売れたのではなく、RPAのブームをいち早くつかみ、それまでは業務効率化ツールとして売っていたのをRPAとして販売することを試みたことにより、一気に引き合いが高まり、今ではRPAの代表格となったとのことでした。
4.壁:同じようなサービスは前からあった?
昔から試験自動化ツールというのはあり、WinActorも同じような動きをすることから情報部門の顧客には見向きもされなかったようです。NTTデータの大型顧客を相手にする営業責任者にも数多くあたったようですが、ほとんど興味を持たれなかったのがスタートでした。その一方で、一部の顧客からは強い引き合いがあったようです。ひたすら営業活動をいろんな顧客に続けるなかで、情報部門ではなく、実業務(経理など)をしている部門からは引き合いが強いことがわかり、WinActorを求める顧客像が見えてきたことから、商品への自信を深めていったようです。
★成功の条件:仮説★
・流行に乗るだけでなく、流行に乗せることも重要
・一部の顧客から見向きもされなくても、多種・多様な顧客にアプローチすることで売れる可能性はある