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045 たまごっち(成功・成長の原理原則)

1.たまごっちとは?

バンダイが発売するキャラクター育成ゲーム。1995年に発売され、1997には社会現象になるほどの大ブームとなりました。2019年時点で累計8000万台以上を販売。一時は低迷したものの、再ブームを創り出し、20年以上たった今でも売れ続けているヒット商品となっています。

 

2.収益の源泉は?

 

たまごっちの売上のほか、アニメやグッズ販売などが収益の源泉となっています。

 

3.成功の肝は『意図的な制約』

たまごっちは、ゲームでありながら現実世界の時間と同期をとっており、お世話を怠ると機嫌が悪くなったり死んでしまう設定となっています。ゲームですがリセットはできず、死んでしまうとそのキャラクターとは基本的に再会できません。

ペットであるという位置づけを通底させることで、愛着や話題を呼び、安室奈美恵などのインフルエンサーの影響も相まって大ブームが生まれました。

  

4.壁:ブームが去った後

ブームが去った1999年には、60億円の特別損失を計上したようです。ブームが去ったあとにどうするかは気になるところです。一時的なブームであったと捉え、利益を確保して撤退するのも一手と思うのですが、たまごっちは継続的な改善を続けています。

 

バンダイは、ターゲット顧客の見直しを図りました。当時は女子高生をターゲットにしていたのですが、キャラクターを育てるコンセプトを打ち出し、それに合う女子小学生をターゲットとした機能設計を行うことで、再ブームにつなげ、現在も人気を得ています。

そのなかでも、人気維持のポイントは、生き物を育てるというコンセプトは曲げずに貫いていることかもしれません。

 

★成功の条件:仮説★

・ゲームにおける意図的な制約が話題を呼ぶ

・コアなコンセプトだけは曲げない(戦略を曲げてもビジョンは曲げない)