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069 Uber(成功・成長の原理原則)

1.Uberとは?

自動車配車サービス。タクシー会社でなくとも、時間と車があれば乗客を乗せて料金を徴収できるサービスであり、乗車する人にとっては配車が楽にかつ迅速にでき、かつ安く利用することができます。また、サービス提供側とのお金の直接的な取引がないことや、信用度合いを蓄積できることなど、利用者にとっての安心材料が提供されています。企業価値は5兆円とも言われています。

www.uber.com

 

2.収益の源泉は?

運転手からの仲介手数料が収益の源泉です。ただし、2020年第一四半期で約3100億円の赤字となっているなど、巨額の赤字が継続しています。

 

3.成功の肝は『ライドシェアだけでない構想の大きさ』

Uberのビジネスはライドシェアと呼ばれるモデルで説明ができます。ある方向に行きたい人が、同じ方向に向かう車に乗車する、あるいは、近くに車があり、時間がある人が人を乗せてお金をもらうことができます。

これはアルバイトのような雇用関係を築くより圧倒的に気軽に仕事ができるという価値もあります。

ただ、Uberの構想はそこにとどまらず、電車や飛行機などの交通機関を含め、「移動」を最適化することを目指しています。その構想の大きさにより、今後の自動運転技術の進展がさらなる途轍もない飛躍につながる可能性があるため、5兆円という金額の企業価値を算定されています。

 

4.壁:赤字の解消をどうするつもりか?

将来的な可能性を考慮し、巨額の投資を得ているUberですが、いまだ赤字の解消はできていません。このまま赤字を解消しない状態が永遠に続くことはないはずなので、どのようにマネタイズしていくのかは今後の注目ポイントです。

Uberは2021年に黒字化転換を宣言しています。

これはUberEatsとの合わせ技でのサブスクモデルが要因といわれますが、やはり本丸は自動運転化のようです。現状、原価の多く(50%程度)を運転手の人件費が占めています。自動運転がもし実現すれば、原価のほとんどが不要となり、それが一気に営業利益に転換されることが想定されています。

本当にそれだけなのか?というのは疑問があり(調べてもあまり出てこない)、そのほかの打ち手についても今後注目していきたいと思います。

 

 

★成功の条件:仮説★

・将来構想が理にかなっていれば、赤字続きでも投資家は喜んで投資する

・構想は大きく!(ライドシェアではなく、移動の最適化)