068 ヤプリ（成功・成長の原理原則）
1．ヤプリとは？
アプリの開発、運用、分析をワンストップで提供するプラットフォームサービス。
プログラム不要でWebブラウザからの簡単操作でアプリケーションが構築できるということで注目され、企業への導入実績は400を超えており、累計3500万ダウンロードを達成しています。
２．収益の源泉は？
初期制作費用と運用費用が収益源となります。
３．成功の肝は『ゲームチェンジと先行者メリット』
NoCode、LowCodeが謳われる昨今において、スマホ向けアプリケーションの開発をNoCodeで実現するのがヤプリのサービスです。ヤプリのすごさは、現在のようにNoCode、LowCodeが謳われていない中、先見性をもってサービスをスタートさせたことです。
従来はSIerが主で対応していた領域も、予算や開発期間などの制約が大きく、ヤプリはそのシェアを取りに行くことも可能といえそうです。
まさにイノベーションのジレンマで大企業(SIer）が品質を必要以上に高めていく中で、品質そこそこのニーズが出てきたことも成功の一因だと思います。
４．壁：品質保証をどうするか？
SIerの強みの一つは、プロダクトの品質をしっかり確保すること。つまりバグが少ないことが挙げられます。ヤプリはどうでしょうか。
品質がおろそかだと、たとえ生産性が高くても手戻りが発生してしまいます。
ヤプリでは、極限まで人間の手を介さずにコーディングをすることにより、一定以上の品質を確保した状態でアプリが構築可能となります。
★成功の条件：仮説★
・イノベーションのジレンマは中小規模から狙う上では狙いどころ
・先行者メリットを取りながらゲームチェンジを大胆に図る
