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015 ジョルダン乗換案内(成功・成長の原理原則)

1.ジョルダン乗換案内とは?
ジョルダン社が提供する乗換案内サービス。有料会員+取り放題利用者数34万人、月間2億3500万回もの検索がされるNo.1乗換案内サービスです。

https://www.jorudan.co.jp/ir/data/ir/accounts/20191115_meeting.pdf

 

2.収益の源泉は?
有料会員からの会費および広告費だけでなく、バス会社等への交通情報提供など多くのチャネルから収益を得ています。

コアな技術、情報を生かして様々なチャネルを用意していることで、乗換案内事業だけで年間40億近い売り上げを実現しています。


3.成功の肝は『外部環境への矢継ぎ早の対応』や『ユーザを参加側に回すこと』

ジョルダン乗換案内は、外部環境に敏感で今までWindows95ガラケースマホ…といった大きな変化の流れに迅速に対応し、ユーザ数を徐々に増やしてきました。

それだけでなく、ユーザのニーズに応えたプログラム開発を矢継ぎ早に行っています。例えば、青春18きっぷ向け検索に初めて対応したのはジョルダンです。さらに外国人向けの多言語化等、顧客ニーズに次々と応えている点が支持されている理由といえます。

競合が多い中で、ジョルダンがトップを走り続けているのは、ユーザ数の多さを生かして、ユーザを参加側に回していることも一つの要因です。例えば列車の遅延状況をユーザが発信することで他のユーザメリットにつながるなど、ユーザが増えるほどメリットが得られるネットワークの外部性が発揮できています。

 

4.壁:便利だけどもうからないのでは?

自分がサービスを思いついた場合、マネタイズが最も難しいと感じました。他のサービスもあるので乗換案内を利用するためにお金を払うほど使いたいとは思いません。

ジョルダンの有料サービスを見ると、検索条件をきめ細やかに設定できたり迂回ルートが検索できたり、痒い所に手が届くサービスがたくさん提供されています。そのどれもが、それがあったら確かに便利だ、と思うもので、消費者のニーズを非常によくつかんでいることが有料会員数の増につながっているようです。加えて、技術的には最短経路検索より難易度がかなり高いと想定されます。プログラムの開発力も競争優位の源泉といえそうです。

 https://www.jorudan.co.jp/info/news/

 

 

★成功の条件:仮説★

・痒いところに手が届くサービスを矢継ぎ早に実現する技術力

・ユーザが増えてきたらユーザ参加型も機能に加える

・時間をお金で買う人は一定数以上いる