034 VRChat(成功・成長の原理原則)
1.VRChatとは?
バーチャル空間でアバターとして過ごせるサービス。自分が選んだアバターで、VRを用いて他者とコミュニケーションが取れたり、イベントに参加できたりします。
世界で1日3万人程度が利用しているようで、先日もVRホストクラブがオープンし、無給でホストをする人が出てきたりなど活気づいているようです。
2.収益の源泉は?
現在は収益がないようです。
4億以上の資金調達をしており、要員獲得にも動いていることから、バーチャル空間での仮想通貨や、グッズ販売等の事業化が考えられます。
3.成功の肝は『現実感の高いバーチャル感』
VRChatでは、その住民・参加者に多くの部分をゆだねており、日本語を学ぶ外国人から話しかけられたり、治安が悪い街があって犯罪まがいのことや追い回されるなどの事件があるなど、いろいろな体験ができます。
参加者がコンテンツを作成して遊べるイベントもあり、自由度が高い点も特徴です。場を提供し、参加者にゆだねることで、サービス提供者の想定していなかった出来事が次々と起こる、それを楽しむユーザが増える、といった好循環が生まれつつあるようです。
4.壁:マネタイズをどうするのか?
調べた限りだと、マネタイズの方針は定まっていないようです。(2019年時点)
フリーミアム的な無料でのユーザ獲得段階を一定以上実現できれば、おそらくマネタイズの要素がVRChat内に一気に入り込んでくるものと思われます。
VRならでは、仮想空間ならではのお金の使い方/使わせ方のセンスが今後問われます。
5.課金方法にはどのようなものがあるか?
調べてみると、セールスランキング上位の課金パタンには、時間短縮や、ガチャ(レアアイテム)、コンテニュー、カスタマイズなどがあるようです。
★成功の条件:仮説★
・場を提供し、参加者にコンテンツをゆだねることで想定外のイノベーションが生じうる
・プラットフォームに人を集めるにはやはり無料。マネタイズはそのあと。