063 Dropbox(成功・成長の原理原則)
1.Dropboxとは?
オンラインストレージ。オンライン上にファイルを格納でき、変更したデータ内容が各デバイスに同期され共有されます。
世界的に使われており、利用者は2017年時点で5億ユーザ、有料ユーザは1100万ユーザとなっています。
2.収益の源泉は?
オンラインストレージの使用料(無料枠を超えた部分)が必要となります。
3.成功の肝は『常識を変える際のフリーミアム』
オンラインストレージが流行するまでは、データの移動は基本的にUSBメモリなどの可搬媒体でした。オンラインストレージの考え方は新しく、利便性も極めて高いのですが、知名度がないことや、リスクを考えると有料でサービスを使わせるのはなかなか難しいと思われます。
DropboxはKing of Freemium と呼ばれるようで、無料で一定容量を使えることによりユーザの母数を獲得。その中でコアなほんの一部のユーザ(約2%)から課金を得ることで、収益を拡大させています。
4.壁:情報漏洩の不安
今でこそ当たり前になったオンラインストレージですが、サービス開始当初は怪しいサービスであったと想像できます。特にセキュリティ・情報漏洩を恐れて使うのを避けるユーザも多かったと思います。
Dropboxでも当然ながらセキュリティは徹底的に強化しつつ、一方で利便性を損なわないレベルをキープしています。2段階認証や外部のセキュリティ監査など、セキュリティに関してHPでも訴求することで、安心感を与えています。
★成功の条件:仮説★
・ 常識を変えて利便性を高めるオンラインサービスには、フリーミアムが適している
・セキュリティを確保するだけでなく、顧客にアピールすることで安心感を与える