061 SPEEDA(成功・成長の原理原則)
1.SPEEDAとは?
ユーザベース社が提供する、市場動向を中心とした経済情報プラットフォーム。市場調査や競合動向、ビジネストレンドの情報をキュレーション及び、自作レポートにて提供しています。
「7日かかる業界分析を1時間にできる」をコンセプトに年間30%以上のユーザ数増を実現しており、注目を集めています。
2.収益の源泉は?
ユーザからのサービス利用料。
3.成功の肝は『BtoBとBtoCの差異を埋める』
BtoCではGoogleが情報収集の効率を圧倒的に高めています。一方で、BtoBでは効率的な情報収集が難しく、業界動向の把握には7日間かかるといわれていました。
創業のきっかけは、BtoCでは情報収集が楽になっているのにBtoBでは全く楽になっていないという問題意識だったようです。ビジネス界のGoogleを目指すというビジョンもそこから出ています。
4.壁:利便性だけでは伸びない?
BtoBビジネスにおいては、契約の壁がありなかなかユーザ数が伸びない特性があります。
SPEEDAはサービスの良さとプロモーションでユーザ数を伸ばし続けています。サービス(情報)は専門記者によるトレンドのほかに、プラットフォームとして一般の記事を取り込んでいますがGoogleと異なるのは、不要な情報を徹底的に排除し、ビジネスに必要な情報だけを選択している点です。
また、プロモーションとして同じユーザベースのNewsPicksを活用するのはもちろん、FacebookなどSNSでデータ分析に定評があるユーザに無償で使ってもらうなど、コストを抑えながら効果的にプロモーションを行っています。
★成功の条件:仮説★
・BtoBであってもSNS等を用いたプロモーションは効果的
・BtoBとBtoCの差異に着目することで、BtoBでのビジネスチャンスが見えてくる