022 クックパッド（成功・成長の原理原則） - 社会の非効率、アンマッチをITで解消する！

1．クックパッドとは？
日本最大の料理レシピサービス。現在334万のレシピを有し、カテゴリも肉料理からドリンク、お菓子まで幅広く提供しています。

２．収益の源泉は？
有料会員（プレミアム会員）からの会費と、広告が収益の源泉です。

プレミアムサービスは月280円ですが、190万人が利用しているようなのでそれだけでも月4.5億の売上が確保できている計算です。

無料でも問題なくレシピを見ることができますが、プレミアムサービスでは、ランキングが表示できたり、お気に入り登録をたくさんできるのもポイントのようです。

→一度お気に入りをたくさん登録すると、プレミアムから離れられなくなるのはDropboxなどのクラウドストレージサービスと似ています。

３．成功の肝は『承認欲求を満たす』こと

クックパッドは、コンテンツの探しやすさにこだわっているようで、食材ベースや人気ランキング、おもてなしなどのイベント、ヘルシーなどのテーマ…など多くのカテゴリがあり、ユーザの利便性を高めています。

ただ、他のプラットフォーマー同様、そもそものコンテンツやコンテンツ提供者が多くなければサービスになりません。

クックパッドでは、SNSのようにフォロー機能があったり、「つくれぽ」というレシピを使って作ったレポートを載せられたりといった機能が用意されています。これにより、レシピ提供者の貢献度合いが写真等で見える化でき、承認欲求が満たせており、さらなるレシピ提供につながっています。

４．壁：事業の多角化？

レシピの提供だけで、少なくともプレミアムサービスだけで億単位の売上を実現していますが、さらなる成長に向けてはレシピだけでは難しいように思います。

持続的な成長を目指すには、海外展開への展開もしくは、別サービスの展開を考えなければなりません。

調べてみると、日本市場にさらなる可能性を感じつつも海外70億人をターゲットにしていくようです。また、レシピをベースとする方向は変更せず、「生活軸」での広がりや、ビックデータ活用による個別最適レシピの提供を検討しているようです。

成功したからといって、理念を曲げない姿勢も成長のカギと思いました。

※「毎日の料理を楽しみにすることで、心からの笑顔を増やす」というのがクックパッドの理念

★成功の条件：仮説★

・ユーザの承認欲求を満たす

・成長戦略の根底には理念がある（理念は曲げてはいけない）

・使う人の生活シーンを徹底的に分析する…デザイン思考