社会の非効率、アンマッチをITで解消する!

IT事業成長、成功の原理原則や、ビジネスアイデアを発信します。

053 レントラ便(成功・成長の原理原則)

 

1.レントラ便とは?

中小企業の株式会社ハーツが提供するトラックとプロ運転手のレンタルサービス。収益を大手からの下請け事業に依存していた同社が大手からの取引停止により倒産寸前まで追い込まれた際に見出したビジネスモデルです。

30分単位でのレンタルが可能で、トラックをレンタルしたいけど運転が怖いユーザを取り込むことに成功。新たなビジネスモデルにより、下請けからの脱却を実現しました。

 

 IT事例というよりはビジネスモデル転換の成功事例ではありますが、成功の背景にSEO対策やHP更新などのプロモーションへのIT活用があるため、取り上げました。

rentora.com

 

2.収益の源泉は?

レンタルサービス料が収益源泉です。

鳥人間コンテストなどのイベントで利用されることが多いようです。

 

3.成功の肝は『時間貸しへの転換』

IT事例としては、SEO対策やHPの更新に力を入れているが、新たなビジネスモデルであることがその肝となっています。

今までの運送は、物品を目的地まで運ぶことに対する対価を得るモデルでしたが、コモディティ化しており、大手が強いモデルとなっていました。

それに対し、レントラ便は時間貸しとすることにより、移動に自由度を高め、複数個所の立ち寄りや、搬送、搬入のお手伝いをしてもらえることを価値として提供しています。(タクシーの貸し切りに似ています。)

  

4.壁:ビジネスモデル転換に伴う社員の離反?

ビジネスモデルを転換することで苦しんだのは社員の仕事の変化です。 

土日の仕事が増えたことや、搬入・搬出のお手伝いが作業スコープに入ることで、社員の集団離反があったようです。

社長はその対策として、地道に「自社ブランド確立」を図り、その窮地を脱しました。そのための手段としてSEO対策やメディアへのPRを積極的に行いました。

 

 

★成功の条件:仮説★

時間貸し(レンタル)化により、顧客の利用自由度を高める

・新たなビジネスモデルが誇れるようなブランド確立が必須