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031 mobcast(成功・成長の原理原則)

1.mobcastとは?
モブキャストゲームス社が提供するスマートフォン向けゲームプラットフォーム。500万ダウンロードを超えたプロ野球カードゲーム(モバプロ)や、モバサカ、キングダムなど人気ゲームを提供しています。

 

2.収益の源泉は?
ユーザからの課金。


3.成功の肝は『モバイルならではの楽しみを提供』

モブキャストでは、モバイルならではの楽しみを提供することをコンセプトに開発をしているようで、昔の折り畳み携帯ではバイブがなってから開いてタップするまでの時間を競うガンマンゲームを流行させるなど、他のゲーム機にはない価値を提供しています。

人気を博したモバプロは、400名以上の実名プロ野球選手が登録されており、かつスピーディな展開で1日5分遊んでもらえるサービスを提供しています。

また、モバイルならではの価値として、常に最新の選手状態が更新されるなど、ファンにはたまらないアプリ更新(永遠のβ版)をし続けていた点もポイントです。

 

4.壁:人気がなくなると固定費に苦しむ?

特にスポーツゲームでは、常に新しい情報にアップデートが求められますが、アクティブユーザ数、課金ユーザ数が減った際にはアップデートのための人員等コストが固定費化し、経営を圧迫する可能性が高いです。

また、KONAMIのような大手が権利や、他ゲームと合わせた規模の経済性を発揮するとなかなか太刀打ちが難しくなります。(KONAMIプロ野球スピリッツ 

https://www.konami.com/games/prospi_a/)  

モバイルゲームは撤退方法、タイミングを考えておかなければ窮地に追い込まれる可能性が高いビジネスと感じます。

 

調べたところ、現在モブキャスト社の経営は苦しくなっているようです。

今後、グローバルニッチ市場を目指すというコンセプトの元、大胆な人員削減、スポーツゲームからの撤退、ニッチなキャラクター推しのビジネスに転換していくようです。

(営業利益は回復しつつあるも、いまだ赤字で営業キャッシュフローもマイナス)

https://ssl4.eir-parts.net/doc/3664/tdnet/1796763/00.pdf

 

★成功の条件:仮説★

・常に改善を加え続けるサービスは、リアルタイム性を持たせすぎると固定費リスクが高い(価値が永続的に見合うかが大事)

→リアルタイム性を持たせるなら、他事業とのシナジー・規模の経済発揮を考慮する

・グローバルニッチを狙う