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044 マナカちゃん(成功・成長の原理原則)

1.マナカちゃんとは?

JALがAI(IBM Watson)を用いて提供する旅行バーチャルアシスタントサービス。旅行プランの作成や安い時期の提案だけでなく、おすすめの店などを教えてくれるサービスも提供し、旅のお供として活躍しています。

 

2.収益の源泉は?

マナカちゃんで収益を得ているわけではなさそうです。

JALの利用者数、顧客満足度向上が目的であろうと思います。

 

3.成功の肝は『顧客の困りごと×ビックデータ』

JALがこのようなサービスを提供するのは、第一に顧客が旅について調べるのが難しいことが挙げられます。どこに行くべきか、その場合どのルートで行くべきなのか、考えることは多く、それが嫌でいつも同じところに旅行をする人も多いように思います。その一方で、JTBなどに依頼すると高くつくなどの問題もあり、このあたりに手を付けたサービスであると言えそうです。

  

4.壁:使えないサービス?

サービスの内容としてはいいですが、Watsonが学習するまでは明後日の提案をしてリピート顧客を失う可能性があります。

対抗策として、1つはJALの膨大な顧客接点が挙げられます。AIの学習精度はデータ量によって相当違ってきますので、顧客基盤を持つJALでサービスを提供するのは合理性があります。

もう1つは、(初期の)サポート体制を整えることと思います。使えないサービスを使った後には人間に確認したくなるのが普通かと思います。その際問い合わせ窓口がなければ負のイメージだけが残ります。

費用は掛かりますが、学習データがある程度集まるまでは人間が二次対応できる仕組みを設けるのが大事と考えます。

 

★成功の条件:仮説★

・既存顧客の悩みを解決する無料サービスでビックデータ確保、活用ができる

・初期(学習精度低のとき)は、顧客の困りごとを解消するまで対応できる体制を整え、ユーザ満足度を保つ