社会の非効率、アンマッチをITで解消する!

IT事業成長、成功の原理原則や、ビジネスアイデアを発信します。

026 ダイワハイテックス(成功・成長の原理原則)

1.ダイワハイテックスとは?
コミックの包装機械を提供する企業。コミックの包装機「コミックシュリンカー」は、大手書店様をはじめ書店市場の9割のお客様に利用いただくなど、圧倒的な支持を得ています。

  http://www.daiwa-hi.co.jp/

 

2.収益の源泉は?
主に包装機械の販売、リースが収益の源泉です。


3.成功の肝は『徹底的な顧客利便性による差別化』

ダイワハイテックスでは、包装機械を提供していますが、顧客との接点を重要視し、継続的な改善を続けています。価格より利便性を重視する分、利便性で圧倒的な差別化ができています。

例えば、包装機械は大きいのですが、それを3つのパーツに分けて組み立てる仕組みにしています。パーツが宅配便で搬送容易なサイズに収めていることがポイントで、それにより、故障個所を限定するだけでなく、連絡を受けたらすぐに配送しつつ発送をしてもらい、故障からの回復期間を圧倒的に短縮化しています。

それ以外にも、書店の最も繁忙である新規店舗立ち上げ時には、同社の機械を使っていれば、ダイワハイテックスの社員が一緒になって梱包作業を3日3晩対応するような顧客サービスをしているようです。

 

4.壁:電子書籍Amazonの台頭により市場は尻すぼみ?

書店数を調べると、2015年から右肩下がりになっています。人口当たり書店坪数も減っており、シェアを多く獲得している同社への影響は大きいものと想定されます。

https://www.nippan.co.jp/ryutsu-gakuin/statistics/

また、コンビニの出版物販売額も右肩下がりになっています。

http://www.garbagenews.net/archives/1987200.html

一方コンビ二では近年立ち読み防止や衛生面の問題により、梱包ニーズ自体は高まっているように見受けられます。ダイワハイテックスでは、コンビニへの導入も進めているようです。

 

また、徹底した顧客視点をコアコンピタンスとして、防犯カメラの設置サービス、事後サポートなども実施しており、狭まる市場から抜け出す多角化を進めています。

 

  

★成功の条件:仮説★

・コストで勝負しないなら、徹底的に差別化する

・機械(サービス)を提供するだけでなく、機械(サービス)を使ったお手伝いまでやる!それにより、顧客満足度向上と、改善ニーズの把握ができる。