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IT事業成長、成功の原理原則や、ビジネスアイデアを発信します。

028  サイボウズOffice(成功・成長の原理原則)

1.サイボウズOfficeとは?
中小企業向けグループウェアです。2016年から2019年まで4年連続で売上高最高を記録しています。累計導入会社数は65,000にのぼり、ユーザニーズに合わせて深化を続けています。

提供するサイボウズ社はコロナ禍においても順調に成長しており、株価は右肩上がりになっています。

  

2.収益の源泉は?
サイボウズOfficeの利用料(1ユーザ500円~)が収益の源泉です。


3.成功の肝は『使用障壁の低さ』

サイボウズOfficeは使い勝手を重視し、機能も絞り込むことで低価格かつ使いやすい機能を実現しています。それにより、競合他社と比較して使いやすさにおいて差別化ができており、多くのユーザ獲得が実現できています。

 

4.壁:儲からないビジネスモデル?

サービス開始当初は、売り切りのパッケージで保守サービスは無償というユーザ視点での価格設定をしていましたが、顧客一定数を越えてから伸びが鈍化します。

評価は高かったのになぜ鈍化していたかといえば、バージョンアップをユーザがする利点が少なかったからです。

大きな決断として、その後サブスクリプションに移行しますが、顧客離れが大きかったようです。それでも業績を回復できたのは、とにかく使用障壁を低く保ち続けていたことがポイントと考えられます。

  

★成功の条件:仮説★

・機能拡充戦争が起こってるときは、シンプルかつ安いサービスで差別化する(ニーズがある証拠)

・売り切りではなくサブスクリプション。サブスクが実現できるほどのコアな方針(使用障壁の低さ重視など)が必要