037 ルンバ(成功・成長の原理原則)
1.ルンバとは?
アイロボット社が製造する、自動掃除機ロボット。2020年2月時点で販売台数は世界3000万台を突破。廉価版から高価版まで幅広いラインアップを提供しており、高いものでは17万円近い商品もあります。
2.収益の源泉は?
ルンバの販売。
3.成功の肝は『適応性』
家の形はそれぞれ異なり、掃除のしやすさは千差万別ですが、ルンバにはどんな家でも掃除できる適応性があります。
適応性実現の肝はセンサーであり、空間認識能力を持つことで、どのような家にも対応が可能となっています。それだけではなく、簡単な段差に対応できたり、自ら充電しに戻る機能など、自動運転ならではの機能が備わっている点もポイントです。
4.壁:多様なニーズ?
そうはいっても部屋の広さや形、床の素材によってニーズが変わってきます。それに対し、ルンバは様々な機種を用意することで多様なニーズに対応しています。
顧客を絞るのではなく、顧客を広くとり、その代わり広く商品展開をする戦略は妥当性としてどうなのかを判断するのが難しいですが、結果を見ると3000万台販売ですので正解だったのだと思います。
なぜ幅広い商品展開を意思決定したのかは調べられませんが、ブランド浸透も大きいかと思います。ルンバやアイロボットというブランドが浸透してきた中で、ルンバが欲しい、から商品を選ぶ人が増えていった、そこからルンバの中で自分にあった商品を選ぶ。そのルートが出来上がると、いろいろな商品をラインナップしておくのが得策となりそうです。
★成功の条件:仮説★
・罪悪感なく使える自動化/手間の削減はニーズが大きい
・ブランド力があるなら、多様な類似商品を多く出して多様なニーズに適応させる