036 ビズリーチ(成功・成長の原理原則)
1.ビズリーチとは?
国内初の「ダイレクトリクルーティング」サービスとして2009年にスタート。累計13,600社以上がスカウトを実施しています。
従来が第二新卒やスタッフを対象としていたのに対し、ビズリーチは管理職や専門職といった即戦力人材に特化して展開することなどで差別化を図っています。
2.収益の源泉は?
広告掲載料やエージェント(ヘッドハンター)からの成功報酬※だけでなく、ユーザからの月額課金がある点がユニークです。
※企業からエージェントへの報酬の30%が成功報酬としてビズリーチに支払われます。
3.成功の肝は『特化型』と『中抜き』
ビズリーチでは、管理職や専門職といった年収1000万円以上の案件に絞り込んでいます。それにより、登録者数が月額5000円弱を支払ってでも登録するインセンティブとなり、また登録者にも年収制約が課されており、企業側からの真剣度合いが高まる仕組みとなっています。
加えて、従来の転職サービスは、企業からの人材紹介料が主であったが、人材情報を企業に開放することで採用市場を可視化し、転職活動における選択肢を広げています。
(転職サービス会社の中抜き)
4.壁:初期登録者数を高めるには?
マッチングビジネスでは、プラットフォームへの参加者(特にサービス提供側)をいかに増やすかがポイントです。ビズリーチの場合、「デビュー戦」でのマーケティングにかなり力を入れたようです。
デビュー戦で目立たなければ、メディアに取り上げられる可能性は少ないとの覚悟を決め、PRの目的やストーリーを顧客に届くよう磨きに磨きこんだことで、海外メディアからも取り上げられる成功をおさめ、最初のロケットスタートを切ることができたようです。
(それ以外にもかなりの数のメディアに取り上げられています)
★成功の条件:仮説★
・サービス開始時のプロモーションが最重要。ストーリーと目的、顧客の届き方を磨きに磨く
・中抜き×特化型