021 ふるさとチョイス(成功・成長の原理原則)
1.ふるさとチョイスとは?
年間流通2000億円のふるさと納税サイト。月間PVは約2億、関連自治体は1500以上の巨大プラットフォームです。
2.収益の源泉は?
自治体からの手数料や販売促進費が源泉と思われます。(IR等確認できず)
3.成功の肝は『先行優位性の獲得』
ふるさと納税を申し込みから支払までワンストップで提供するサービスは当時なく、郵送での申し込みが一般的でした。最初に手を打ち、粘り強く協力者となる自治体と交渉を重ねていったことで、プラットフォームが大きくなり、現在の地位につながっています。
近年は楽天や他の類似サイトも多くなってきていますが、同じような商品なら昨年度と同じ手順でやりたいといった要望もあることで、他社に顧客が流れずに済んでいるといえそうです。
4.壁:どこの馬の骨ともわからないサービスに自治体がOKするか?
以前ランサーズでも取り上げましたが、プラットフォームビジネスは最初のサービス提供者を獲得するのが本当に難しいと思います。ふるさとチョイスでは、そのサービス提供者が自治体なのでなおさらハードルは高いはず。
須永社長の創業秘話を読むと、本当に苦労したようでしたが鳥取県でFaceToFaceコミュニケーションを図ることで、初めての協力者がつかめたようです。
やはり構想が素晴らしくても、可能な限り泥臭い努力を大量にしていくということが肝であると思います。
★成功の条件:仮説★
・チャンスを見つけたら誰よりも早くサービス開始する(市場浸透)
・プラットフォーマはサービス提供者獲得が肝。構想の良さだけでなく泥臭い努力が不可欠