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016 マネーフォワードME(成功・成長の原理原則)

1.マネーフォワードMEとは?
個人向けの資産管理・家計管理ツール。2012年にサービス開始し、2020年10月時点で利用者は1000万人を超えています。

銀行口座やクレジットカード、Amazon楽天などのECサイトからSuicaなど電子マネーまで、個人のお金の出入りに関するデータすべてを一つのサイトで管理することができるサービスです。

無料版は連携数10など機能制約があり、広告表示があります。プレミアム版は月500円で、連携数は制限なし、過去データがすべて見れるなど様々な機能が使えます。

 

2.収益の源泉は?
基本的には、有料会員からの会費および広告費。法人向けにも有料でサービスを提供しています。


3.成功の肝は『サービスと利便性のギャップを埋めた』

サービス開始当初の金融サービスは、サービス内容はいいが使い勝手が悪い問題がありました。競合も多くいたなかでマネーフォワードが頭抜けて成長したのは、マネーフォワードはユーザ視点に立ったサービス設計と仕組みを構築したことであるといわれています。

 

4.壁:ユーザ数の頭打ち(キャズム

ニーズのあるサービスであるため、ユーザ数は一定数まで増え、増やすための投資もしていましたが、ユーザの出入りが激しくなり、頭打ちが見えてきました。それに対しては、提携数を増やす、UIを改善するなどの策を講じたうえで、お正月で家計を見直す時期に大々的にTVCMを流すことで、浸透を加速させていきました。

 

 

★成功の条件:仮説★

・ユーザ視点に立ったサービス設計と仕組み(業界常識の負を解消)

・人を集めるサービスは投資が必要。サービス改善のための投資と、ユーザ数を増やすための投資。そのタイミングの判断が重要である。