社会の非効率、アンマッチをITで解消する!

IT事業成長、成功の原理原則や、ビジネスアイデアを発信します。

014 Audiobook.jp(成功・成長の原理原則)

1.Audiobook.jpとは?
オトバンク社が運営するオーディオブック配信サービス。会員数は100万人を突破し、コンテンツ数は2万7000点をこえているようです。

月750円で一部コンテンツの聞き放題サービス(サブスクリプション)の開始以降、爆発的に会員数を伸ばしています。

 

2.収益の源泉は?
オーディオブック購入者や聞き放題サービスの加入料が収益の源泉です。


3.成功の肝は『コンテンツの質と量』

他のプラットフォームビジネス同様、サービス提供者=コンテンツの量と質が成功のカギです。量においては、書籍を扱う出版社や声優をいかに集めるかがポイントとなります。これに対し、現在は主力オーディオブック配信サービスであるがゆえに、自作コンテンツだけでなく、他社のコンテンツを販売するAmazonスタイルでコンテンツ量を増やしています。質においては、声優を活用した音ならではの付加価値を提供しています。

 

4.壁:アメリカで流行っても日本では流行らない?

アメリカ社会は車文化でオーディオブックは昔から一般的でしたが、オトバンク社が創業した頃(2004年頃)の日本では、移動は電車、オーディオブックなどだれも買わないといわれていた時代です。多くの企業がこぞって音声コンテンツを販売したこともあったようですが、まったく流行らなかった。

なぜ流行らなかったのか?

高い、邪魔(カセットテープが)で不便、コンテンツが少ないが原因と考え、解消のめどをたてていきました。しかしながら、コピーを防止する必要がある、そもそも音を聞く習慣がなく、3時間、4時間は当たり前にかかる長時間のコンテンツは聞かない、などの新たな問題が噴出します。

技術的な点は東大の研究室メンバを引き入れるなどにより、新技術を開発するなど、現れる壁一つ一つを丁寧かつ情熱的に乗り越えていって、今の成長・成功につながっているようです。

(社長トークより)

 

★成功の条件:仮説★

・(当然)コンテンツビジネスはコンテンツの質と量が肝

・目新しいサービスを浸透するには、少しずつ消費者の習慣を作っていく

・過去事業の失敗を知り、今の時代でも失敗するのかを検証する

 →過去の失敗は、時代が追い付いていなかっただけかもしれない。