社会の非効率、アンマッチをITで解消する!

IT事業成長、成功の原理原則や、ビジネスアイデアを発信します。

040 リンカーズ(成功・成長の原理原則)

1.リンカーズとは?

モノづくりのコア技術を持つ中小企業と、それを必要とする大企業/海外企業をマッチングするサービスを提供。日本ものづくり株式会社を構想し、小さな企業を世界で戦える企業に育てるべく、バックアップをしています。

アドバイザーにまつもとひろゆき氏や藤沢久美氏がいます。

 

2.収益の源泉は?

発注元大企業からのマッチング成功報酬が収益の源泉です。主に大企業からの発注依頼に対しマッチする中小企業を紹介してマッチングを成功させることで成功報酬を得ます。

 

3.成功の肝は『中小企業からの信頼獲得』

マッチングサービスを提供するにあたっては、発注先に魅力的な中小企業が多く存在することが不可欠です(KSF)。

そのため、リンカーズ前田社長は、中小企業約400社に対し、1社1社、前職のコンサルタント経験を生かしたバリューチェーン分析と改善提案をすることで信頼を獲得し、少しずつ協力いただける中小企業を増やしていったようです。

  

4.壁:中小企業が技術情報を開示してくれない?

サービス開始当初、協力いただける中小企業は増えたものの、マッチングが成立しない。その理由は中小企業のコア技術が全く見えて来なかったからだったようです。

大企業は豊富な経営資源を用いた模倣戦略により中小企業を潰すことができます。

そのため、コア技術を持つ中小企業の警戒心は強く、情報を出したがらない傾向がありこれが壁で、中小企業のコア技術が大企業に伝わらず、マッチングが全く成立しない事態となりました。

この壁に対し、リンカーズでは以下のような対応をとることで、技術力を持つ中小企業の情報を限定的に開示でき、マッチング率の向上を図ることができています。

 ・地元で信頼されている産業支援機関などの機関と協力関係を築いた

 ・中小企業を統括する役割のメンバを各拠点に増やした(地域密着性は保持)

 

※大変有望なビジネスと考えていますが、現在は2.8億もの赤字があるようです。あまり情報開示はされていませんが、収益化の壁をどのように考えているか注目です。

 

★成功の条件:仮説★

・地域密着、コミュニケーション重視は中小企業に対して重要

・BtoBのマッチングビジネスはプラットフォームの提供だけでは成立しない。仲介人の腕が重要