社会の非効率、アンマッチをITで解消する!

IT事業成長、成功の原理原則や、ビジネスアイデアを発信します。

087 GATHERING TABLE PANTRY(成功・成長の原理原則)

1.GATHERING TABLE PANTRYとは?

ロイヤルホストを運営するロイヤルホールディングスが実験的に作った完全キャッシュレスレストラン。キャッシュレス化することにより、現金を取り扱う業務がなくなり、その時間を教育や調理に使うことができ、かつ現金取り扱い・金庫管理などの不要な精神的負荷も軽減することで、生産性を向上しています。

常に人手不足の外食産業において、求人倍率が数倍と応募者が殺到した点からも従業員にやさしい店舗運営につながっていることがわかります。

gatheringtable.jp

 

2.収益の源泉は?

飲食代が収益の源泉です。

 

3.成功の肝は『売上より利益を追求する姿勢をトップダウンで貫く』

生産性向上を図る目的で、キャッシュレス店舗を実現し、成果をあげていますが一方で売上を上げるためには、現金決済をしたい顧客を取り込むことが必要です。ロイヤルホストでは利用者の8割が現金決済をしているようです。

おそらく現金客も受け付けよう、という話は内部で議論になったと思いますが、もともとの目的である生産性の向上を捨てる判断はせず、キャッシュレスを維持しています。ここで現金を少しでも取り扱うと、毎日のレジ締業務、金庫管理、両替、入出金等々多くの現金取り扱い業務が発生してしまいます。

完全キャッシュレス化の 副次効果として、顧客の情報が完全にデジタルデータとしてとらえられる点も魅力です。

 

4.壁:現金客とのトラブル?

電子マネー、キャッシュレス化は進んでいるものの、いまだ現金至上主義の人は多く存在しています。たまたま新たな店舗を見つけて注文・食事をした後に現金が使えないことに気づいたらどうなるのか。

実はそういったトラブルは0件のようです。理由は、注文する際に大きくタブレットで現金が使えない旨表示するためです。

このように業務フローをトラブル回避のために設定できている点が優れていると思います。

 

★成功の条件:仮説★

・「完全」キャッシュレスでレジ締・金管理、入出金、データ収集などあらゆる業務が効率化、高度化する。中途半端は悪である。

・想定されるトラブルを回避するような業務のフローを考える