社会の非効率、アンマッチをITで解消する!

IT事業成長、成功の原理原則や、ビジネスアイデアを発信します。

086 GA technologies(成功・成長の原理原則)

1.GA technologiesとは?

デジタル化が遅れる不動産業界において、DXの成功事例として注目されている企業です。「不動産のAmazonを目指す」ことを発信し、社内組織としてもIT系と不動産系の社員を融合させ、幅広い領域でデジタル技術を用いた効率化や顧客サービスの高度化を実現しています。

不動産業に内包される様々な業務(賃貸借、売買、投資、少額投資やクラウドファンディングに至るまで)をすべて自社で賄っており、フルラインでのサービス提供をしています。

www.ga-tech.co.jp

 

2.収益の源泉は?

不動産売買、賃貸借手数料に加え、社内のシステム(パッケージ)を同業に販売もしているようです。

 

3.成功の肝は『同業他社すら顧客として取り込む』

GA technologiesは技術力の高さ、フルラインの不動産サービス提供に特徴がありますが、そのアセット(技術資産)を同業他社に売っている点もユニークです。

AmazonECサイトを構築するために工夫を凝らして編み出したクラウド技術を世に売り出すことで、最も大きな利益を得ています(Amazon Web Service)

同じように、同社でも自社内で開発した業務支援システムを他の不動産に外販している点がすばらしく、またその販売が可能であるほど本質的な課題を解消するためのデジタル化ができているのだと思います。

 

4.壁:IT社員と不動産社員の融合?

 

DXには技術面と業務面の高いレベルでの融合が求められます。同社も不動産系人材とIT系人材の融合を図りましたが、そもそもの文化の違い、価値観の違いが大きく離職者が相次いだようです。

同社は双方が相手の立場、業務を経験することで融合を図りました。具体的には、社長がプログラミング学習を本気でやる、エンジニアが不動産営業に従事するなどを実施することで、徐々に融合ができ、日々DXを議論できる風土が生まれたようです。

 

★成功の条件:仮説★

・自社内での工夫を同業に売る

・DXには業務面、技術面における高いレベルの融合が必要