075 ハーゲンダッツ(成功・成長の原理原則)
1.ハーゲンダッツとは?
言わずと知れたアイスメーカー。高級アイスクリームブランドとして、シリーズ全体の売上高は500億円をこえているようです。
今回取り上げた理由は、ハーゲンダッツのSNS戦略の評価が高かったためです。
2.収益の源泉は?
アイスクリームの売上が収益の源泉です。
3.成功の肝は『SNS使い分けによるブランディングのうまさ』
ハーゲンダッツジャパンは、2013年からSNSマーケティングに注力しており、2016年時点で合計ファン数は1000万人を超えています。
ポイントは、それぞれのSNSの特性を踏まえたプロモーションのやり方であると言えます。Twitterでは速報性のある情報を展開し、Facebookでは商品をきっちり説明、YoutubeではTVCMやキャンペーン動画を、Instagramでは魅力的な画像や新たな食べ方の投稿を重視しており、そういった内容をポリシーとして発信しています。
ハーゲンダッツがSNSで有名になったのは、投票の募集で、1位になった商品を推薦した人にその商品をプレゼントする企画です。これによりファン層が増えていったことに加え、ファンを大切にする姿勢が随所に出ていて、ファンがファンを呼ぶ仕組みが出来上がっています。
4.壁:予測できない炎上?
ハーゲンダッツが発売した商品のうち、「華もち・きなこ黒みつ」「華もち・みたらし胡桃」が、わずか2日で販売休止を発表ました。想定以上にバズったことにより、生産が追い付かずにこのような事態になったという説がありますが、ネット上では炎上マーケティングを狙ったのでは、ということでの炎上がありました。
バズらせるマーケティングでバズってしまって生産が追い付かず炎上するというのはいいのか悪いのかわかりませんが、顧客の信頼を失墜しない(つまり炎上マーケティングではないことの証明をする)ことが重要なのだと思います。
★成功の条件:仮説★
・SNSの特性を踏まえた戦略的プロモーションがブランディングに有効
・SNSプロモーションでは炎上に注意。普段から信用に足るプロモーションを意識することで炎上冤罪を防ぐ